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低血糖/ハンガーノックについて

長文です。興味のある方だけお読みください。

『ハンガーノックとは、日常生活で体験することはまれで、激しく長時間に渡るスポーツ時に、極度の低血糖状態になることをさす。自動車に例えるならばガス欠であり、肉体がエネルギーを失った状態を意味し、自らの意志とは関係なく、体は動きを停止する』Wikipediaより

備忘録としてボストンマラソンのゴール後に起こったことを書いておきます。
ゴール直後、めまいがしてコース脇の歩道にへたりこみました。すぐに救護の人が寄ってきましたが、ホテルがすぐ近くなので帰って休むから大丈夫だと断りました。大丈夫じゃないみたいよ、と言われたけど疲れただけだから5分休めば帰れます、と言い張ったわたし。救護の人が水をくれ、ポケットに残っていたジェルを飲みました。
たぶん、見るからに大丈夫ではない状態だったんでしょうね。すぐに別の人が車椅子を持ってきました。救護テントに運ばれたらドクターのOKが出ないと帰らせてもらえないと聞いていたので、本当に大丈夫ですから、と立ち上がろうとしたもののひとりでは立つこともできず、ふらついたところをそのまま車椅子に乗せられました。横になって休んだ方が早くホテルに帰れるわよと諭され、それもそうかとそのまま救護テントへ。
運ばれた時点で血圧が70/30、そりゃ立てないはずだわ。点滴しますねと言われ、わかりましたと答えるしかありませんでした。
容態が急激に悪化したのはその直後です。
点滴の準備をしている途中で指先がしびれてきました。あれ、指が動かせなくなっちゃいましたーと言った先からすぐに手が動かなくなり、氷のプールに投げ込まれたような極度の悪寒がして、全身が痙攣、歯もかみ合わないほどの震えがきて「目を開けててね、目を開けててね…」というドクターの声を聞きながら意識が薄れていきました。怖かった。もうほとんど臨死体験です。
意識が戻ったのは脚が攣ったから。まず左足のふくらはぎ、次に右足のふくらはぎ、そして左足のハムストリング。走ってるときにイテテとなるのとは次元の違う、悶絶するほどの激痛でした。ドクターは口の中に錠剤を放り込んで「舌の上でゆっくりとかしてね、わかってるから大丈夫よ」と言いながら周りに指示を出していて、見回すと5~6人の救護スタッフに囲まれてました。いつの間にか隣にはいろんな機械の載ったテーブルが設置されていて、点滴だけじゃなくモニターのケーブルにもつながれてる。そこでようやく自分が大変な状態らしいと気付いたわたしです。
点滴には即効性があり、大変だと気付いた時点で容態はもう快方にむかっていて、指のしびれもなくなっていました。

フルマラソンはボストンが8回目でしたが、こんな状態になったのは初めて。極度の低血糖は死亡例もあるそうで、ホテルの部屋でなってたらと思うとぞっとします。人のエネルギー貯蔵タンクには個人差がありますが、わたしは小さい方なのかもしれません。『お腹がすく前に食べる』、鉄則ですね。もう二度とこんな経験したくない。これからは十分注意して走ります。

<レース前後の食事>
前日の夕食17時ごろ:マラソン前夜祭の食事(パスタ2種類、サラダ、ソーセージと肉団子のトマトソース煮)、オレンジジュース
前日の夜食21時ごろ:チキンとオニオンリングのロールサンド、水
当日の朝食7時ごろ:和風弁当(ご飯小さめのお茶碗2杯くらい、焼き鮭、餃子、焼売、サラダなど)、水
レース直前10時半ごろ:ベーグル4/1くらい、ライムジュース、アミノバイタルゼリー1個、メダリスト1包、水
レース中:マグオン2個、水
   給水のスポーツドリンクはゲータレード(不味い)だったので最初の2か所でひと口づつ飲んだだけ
   35kからは水もとりませんでした。
レース後:水、メダリストのジェル1個
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by minnieiko | 2016-04-26 22:32 | RUN | Comments(7)
Commented by yamamotoyk at 2016-04-26 23:07
インシュリンの注射は殺人に使われますからね。
低血糖でも、本当に死にますよ。
無事で本当に良かったです!

食事は現地時間ではなく、名古屋時間で考えないと、
マラソンのような消耗スポーツでは、無理だったかも・・・
もちろん走行中の補給は大切でしょうけどね。
ちゃんとした医者の居る大会で本当に良かったです!
Commented by Yoriko at 2016-04-27 00:05 x
おお、すごい体験をしてきたんですね。本当に無事で帰国できて何よりでした。ボストンマラソンはやはり並みの大会ではありませんね。

アメリカ本土は私はUDから帰ってきてから一度も渡っていないので、えいこさんのブログを読みながらどんな感じかなと想像しています^^
Commented by minnieiko at 2016-04-27 22:13
>うまこさん
とても笑い話にはできない体験でした。
頑張り過ぎてる、なんて自覚は全くなかったんです。
ゴール後、必要ないと言いはるランナーを、半ば強制的に、でも不快感は全く与えない対応で、救護テントへ運んでくれた方たちには感謝の言葉もありません。
Commented by minnieiko at 2016-04-27 22:16
>よりこさん
いろいろ考えさせられる旅になりました。
でも、アメリカはとってもとっても懐かしかった。
また行きたいです!
Commented by しんご at 2016-04-27 23:22 x
えいこさん位の経験を積んでいてもこんな事があるんですね~。レース前も食事はしっかり取っているようにみえますけど。レース中の補給不足だったんでしょうか?いずれにしても、無事で良かったですね。
Commented by しんご at 2016-04-27 23:22 x
えいこさん位の経験を積んでいてもこんな事があるんですね~。レース前も食事はしっかり取っているようにみえますけど。レース中の補給不足だったんでしょうか?いずれにしても、無事で良かったですね。
Commented by minnieiko at 2016-04-28 22:22
>しんご
辛い経験になったけど、ボストンマラソンは本当に素晴らしい大会でした!
でね、地元ランナー情報ではBQ(ボストン基準記録)獲得に狙い目なのはフィラデルフィアマラソンなんだって。
どんなコースか気になるよねー(^^)